私の激変したPC環境 開発者の場合

◆ 概略

なぜ開発者である私が、久しぶりに興奮し、夜明けまで自分で開発したWaffle Cellで「遊んでしまう」かをご紹介します。

スマホからWaffle Cellに接続し、2つのOS(LinuxとWindows)の重ねあわせた画面を操作しているところ
当然「モニタ」としてはタブレットやWindows、Macも使え、アプリもデータもWaffle Cell内のものです


◆ 過去と現在

かつては皆さんと同じようにPC,タブレット、スマホを使い、皆さんと同じように各端末にデータを保存し、いくつかのクラウドサービスを利用していました。

現在はアプリやデータは一箇所(Waffle Cell)に置き、PC、タブレット、スマホは持ち運べる「モニター」として利用しています。 各端末の接続先はいつでもWaffle Cellです。


◆ 会社に設置しているWaffle Cellと端末

小型のサーバーを4人で「共有」しています。 通常のPCは一人一台ですが、サーバーは複数で共有するものです。 例えばGoogleのデータセンターにあるサーバーは世界中の人たちで共有されています。 4人はそれぞれこのサーバーに端末(PCやタブレットなど)で接続しますが、私の場合は21.5インチの「巨大」Androidタブレットを使っています。

「モニタ」として利用できるのはWindowsやMac、スマホ、タブレットです


◆ 会社の21.5インチのAndroidタブレットの表示画面

私の会社のモニター画面は次のようになっています。 これでも皆さんがご存知のAndroidタブレットです。完全にPCの画面に見えると思います。 (繰り返しますがモニタとしてはWindowsやMAC、タブレット、スマホが使えます)

      ① Waffle Cell内にインストールしたWindows7のスタートメニュー
      ② 上記Windows7のタスクバー
      ③ Waffle Cell標準の仮想デスクトップ(Linux)で動いているワープロ(Windowsで動いているわけではない)
      ④ 仮想デスクトップのタスクバー

2つのOS(Windows7とLinux)が共存し、それらはWaffle Cell内で動いていて、 それをAndroidタブレット(またはスマホ、PCなど)をディスプレイとして利用し操作している、ということです。


◆ 上の画面がどうなっているかといいますと・・・・

Waffle Cell内で同時に動いているOS、Windows7とLinuxの画面を重ねあわせて「21.5インチのAndroidタブレット」に表示しています。

(左)Windows    (右)Linux

仮想デスクトップなどと言うとピンとこないかもしれませんが、ソフトウェアやデータを一元的にサーバーで管理する方式のことです。 実体はあくまでサーバー上にあり、モニターやタブレットはただ映し出すだけの端末となっています。

通常皆さんは一つのOS(例えばWindows)をPCやタブレットにインストールして使っているでしょう。しかし私はWaffle Cellに複数のOSをインストールし、 一つの端末(例:会社に置いている超大型タブレットや自宅のWindowsPC)を重ねあわせて表示するモニターとして利用しています。


◆ 自宅のモニター

私の場合、自宅からは会社に設置した上記Waffle CellにVPNというWaffle Cell標準機能で接続します。 すると安全に上記画面にアクセスできます。すなわち自宅のPCに表示される画面は、

モニターを持ち歩いているだけで実体はWaffle Cellの中にあるので、モニターに映し出されるものは会社と「全く同じ」になります。


◆ 出先からスマホで

出先からでも事情は大きく変わりません。例えばスマホからアクセスすると、こんな感じです。 メールクライアントもWaffle Cell内で動いているものを「そのまま」使えるので、一度使いはじめると手放せません。

スマホをモニターとして使っているだけなので、会社の21.5インチのモニター、自宅のモニターと全て同じものが映し出されます。
1Gの巨大ファイルをダウンロードしたとしても問題ありません。 スマホのモニターを見ながらWaffle Cell内で動いているブラウザを使ってデータをダウンロードし、 データはWaffle Cell内に保存されます。ですから「ダウンロードの途中でスマホの電源を切っても、 ダウンロードは続きます」。なぜなら「モニターのスイッチを切っただけ」だからです。


◆ 一元管理

使っているOSですら手元の端末に置かないわけですから、当然データも手元の端末にはおきません。 データはすべてWaffle Cell内におきます。これで不便はないか?
答:「不便はありません」

皆さんがメインで利用しているPCを思い浮かべて下さい。そのPCには必要なデータがすべて保存されているとしましょう。 そしてモニターだけを取り外して持ち運び、ネット経由でモニターが使えたらどうでしょうか?もちろん「今までの使い方」となんら変わりがないわけですから、 不便はありません。


◆ 一台のWaffle Cellで複数のアカウントを持つ

サーバーとサーバント(下僕)の語源は同じです。サーバントが複数の世話をするのと同じで、 Waffle Cellでは複数のアカウントを発行でき、複数の人たちが個別に上記画像で説明した「デスクトップ」を持つことができます。

このような利用方法を「仮想デスクトップ」とか少し古い言葉ですが「シンクライアント」と呼んでいます。 この機能を個人で簡単に実現するのが「Waffle Cell」の特徴です。


◆ PCのライフスタイルが変わった

一言でいうと、私のライフスタイルが大きく変わりました。理由は上に上げた機能によるものだけではありません。

  • 完全なデータ、アプリの一元管理(すべて一つ、一箇所)
  • 大手企業でしかできなかったことが個人でできる快感
  • あれにも使えるかもしれない・・・これもできるかもしれない・・・という期待感
  • 普通なら難しいはずのサーバー管理が簡単


◆ おまけ

米国で170ドルで売られているChromebook。通常はGoogleに接続して使いますが、Waffle Cellに接続すると、 ご覧の通り、普段利用している画面に変身します。Chromebookはブラウザ経由で使うのが基本ですが、 Waffle Cellと一緒に利用すれば完全なPCになります。私は出張時にはこれを持ち歩いています。